2012年12月29日土曜日

電子マネーでライフリングを作る提案

 経済が停滞するのは、お金を稼ぐばかりで使わず、タンス預金
などでお金の循環がないからだ。

 雇用を増やしても消費しなければ、売れないゴミが増えるだけ
で、仕事の能力がない人を無理やり働かせれば、欠陥商品や欠陥
サービスで健康被害が出る。

 消費という後方支援がなければ、前線で戦う世界の企業競争に
は勝てない。

 そこで「ライフリング」というお金を循環させる仕組みにして
はどうかと考えた。

 ライフリングというのは、お金が常にぐるぐる回って、循環し
ているリングのようなものがあり、お金がすぐに必要な人が電子
マネーにチャージする。(チャージしても使わないお金は、ライ
フリングに戻る。もちろん現金化はできない)
 その電子マネーで商品やサービスを購入する。
 商品やサービスを売った会社の利益も一旦、ライフリングに戻
り、給与や設備投資でお金が必要になった時、ライフリングから
電子マネーにチャージして支払う。
 チャージと支払いを読み取り機に入れると同時にして、電子マ
ネーには、自分(会社)がいくら稼いだか、いくら使ったかなど
の履歴だけを残す。
 こうすることで電子マネーを盗まれたり、改ざんしても意味が
なくなる。また、すべての人が一度にすべてのお金をチャージし
ても混乱なく処理できる。(電子マネーはチャージできる金額に
上限があり無理なのだが、数値だけの移動なので簡単に増やせる)
 そもそも、そんなことが起きるのならタンス預金をする人はい
ない。

 手元に現金は残らないが、自分の評価にはなり、優越感に浸れ
る。(ゲームのハイスコアを記録するようなもの)

 こうして、すべての人がライフリングにタンス預金をするよう
にすれば、死蔵されるお金がなくなり、お金の心配をすることが
なくなるので、自分のやりたいことに専念でき、文化、文明の発
展につながる。

 銀行の長い間、引き出されない預貯金などもライフリングに入
れればいい。

 電子マネーの読み取り機を設置する場所を限定することで、内
需拡大にしたり、不正流通を防止したりもできる。

 ※これは以前、問題になった「円天」という詐欺とは違い、自分
のお金が増えたりはしない。
 もともとお金は、物々交換をする時、欲しい物がないと、一旦
交換する道具でしかなかった。それが、権力や地位という価値と
結びつき、お金をたくさん集めれば裕福という詐欺で使う道具と
なった。
 例えば、金づちをたくさん集めて犬小屋も作れない人と、1本
の金づちで城が造れる人とでは、どちらが有効に金づちという道
具を使い立派な人かはすぐにわかるはずだ。
 ライフリングは、お金を原点に戻そうとするもので、お金とい
う道具を有効に使える、あるいは必要な人こそ利用すればいいと
考えたものだ。

2012年12月22日土曜日

少子高齢化を同時に解決する提案

 少子化で人口が減ると言われるが、江戸時代の人口に戻りつつ
あるということで、このことで社会が衰退することはない。

 それよりも減ると分かっているのに何も対策のない無能な政府
のほうが問題だろう。

 ところで少子化で学校の教室は空きが出る。その空き教室に独
居老人などが住めるように改装し、リゾートホテル並みのサービ
スをする。
 そこに住む高齢者には、幼児や孤児を預けて育てる手伝いをし
てもらう。
 こうすることで、学校の生徒にも育児教育や介護教育を実践的
にできる。
 高齢者は災害時に避難する必要がなくなる。また、子育てに悩
む家庭の相談相手になることで、虐待も減らせ両親は仕事や子作
りに専念できる。
 高齢者や預かった幼児の食事などは、余剰作物などを利用して
弁当などとして提供し、一部は保存食に加工して災害時の備蓄に
する。

2012年12月15日土曜日

雇用助成を廃止する提案

 政府は雇用創出のために企業に雇用助成をしている。

 この雇用助成は、まったくいい加減で不正受給が簡単にできる。

 過去、私が勤めていた会社のうち2社が、従業員を水増しして
不正受給をしていた。

 会社は不正受給をすることが、自分で自分の首を絞めているこ
とを分かっていない。

 政府は雇用が増えることで消費拡大につながると思い込んでい
るが、間違っていることは現状が証明している。

 企業にお金を与えるというのは「川上から川下に水が流れる」
ということなのだろうが、途中でせき止められて川下に流れない
こともある。それが企業の蓄財であり、国民のタンス預金だ。

 「お金は必要な人から流す」のが鉄則で、使わないお金は消滅
させるという強行手段もやってかまわない。

 そのためには現金では難しいので、電子マネーにする。

 給与を1ヶ月だけ有効の電子マネーにすれば、すべて使うこと
になる。

 突然、必要になる費用に関しては、後払いや生活保護を容易に
できるようにして不安をなくす。

 お金の心配がないから働かなくなるというのなら、そんな者は
働く必要はない。

 そもそもお金を目的で働く者にろくな仕事はできない。

 どんどん消費する側になり、不満のある商品やサービスにクレー
ムを言い、改良させれば世界の企業競争に負けなくなる。

 これで消費が拡大するから雇用を増やさざるおえなくなる。

2012年12月8日土曜日

国民が議員、公務員を取り締まる法律を作る提案

 田原総一朗さんがラジオで「今回の衆議院選挙で落選した人が
一票の格差で違憲状態にある無効選挙だと騒げば、来年は衆参ダ
ブル選挙がある」と言っていた。

 一票の格差を是正する法案が通れば、今の議員は違憲議員にな
るわけだから可能性は高い。

 そもそも護憲を言っている政党までが選挙に加わっていること
が詐欺師の証拠だ。

 最高裁は、選挙で一票の格差が違憲状態にあるが、衆議院選挙
の差し止め訴訟を棄却した。

 その理由は、差し止めができる法律がないからだ。

 法律は議員が作るのだから、議員に都合の悪い法律を作るはず
がない。

 インターネットを利用した選挙活動もできない。議員に大勢い
る無能な老人が不利になるからだ。

 公務員法で政党間では中立の立場にある公務員が選挙で投票で
きるという矛盾。

 国民の中には「(議員、公務員には)仕事をしていただく」と
勘違いしている者が多い。

 「仕事をしていただく」のではなく「仕事をさせる」のだ。

 そのためには、議員や公務員を取り締まる法律は国民が作るべ
きだ。

 裁判員裁判も議員や公務員の犯罪だけに限定するべきだ。

 選挙制度や公務員の給与などを決めるのも国民の権限にしてこ
そ政治がまともになる。

2012年12月1日土曜日

片付けをしない提案

 年末になると大掃除で頭を悩ませる。

 毎年毎年、同じことの繰り返しだ。

 多くの人が片付けができないと思い込み、ゴミ屋敷が社会問題
となり、片付け方の本がベストセラーになる。

 本当に片付けなければいけないのだろうか?

 自分の周りの片付けよりも、乱立する政党や公務員を片付ける
方が先ではないだろうか?

 他人から見て乱雑になっていたとしても当事者に何の支障もな
ければ、片付ける必要はない。

 邪魔な物ならその時に移動させればいい。

 一度、片付けたとしてもそれで一生片付けなくてすむというこ
とはない。

 片付けにようする時間のほうがもったいない。

 片付けなければいけないという強迫観念はアレルギーと同じだ。

 今は無駄でも災害の時に役立つかもしれない。

 使わない物でも、家庭内備蓄だと思ったり、そこにあることが
生活を豊かにする芸術作品のように考えればいい。

2012年11月25日日曜日

TPP参加と農業防衛をする提案

 TPPには有利になる産業と不利になる産業がある。しかし、
海外と競争をしている貿易立国の日本にとっては避けて通れない。

 一部の政党では農業が壊滅状態になると言って反対しているが、
すでに日本の農業は壊滅している。そうしたのは政府の無策では
ないか。

 「豊作貧乏」という言葉がなぜあるのか?

 「農家は生かさず殺さず」という政策に踊らされていることを
農家はもうそろそろ気づいてもいいのではないだろうか。

 農業はビジネスではなく国防の問題だ。

 海外から農産物が入って来てもかまわない。

 日本の農家もどんどん農産物を作る。ただし、市場に出す物は
数量を限定し、安定供給する。もちろん、海外へ輸出もする。

 余った物は防衛省の予算で買取り、保存食に加工したり、弁当
などにして備蓄や無料配布する。これは災害が起きた時の訓練に
もなる。

 海外支援もお金ではなく、食料を支給する方が効果があり、日
本の農産物の宣伝にもなる。

 こうすればピンチは最大のチャンスになる。

2012年11月17日土曜日

イカサマ選挙をボイコットする提案

 衆議院が解散して年内選挙が決まった。

 もう国民の政党に対する期待はなく、第三極といわれる「烏合
の集」にも盛り上がりがない。

 選挙で公務員が投票でき、「該当者なし」が選択できないイカ
サマ選挙をしても結果は見えている。

 その上、一票の格差の違憲状態も解消されていない、違法選挙
になる。(投票すると共犯?)

 本来なら政治家がこのことを認識して選挙をやめるべきだ。

 議員がいない間は、国民が全員で政治をすればいい。いっそ、
そのまま民意反映主義国になればいい。

 これでも選挙に行くという国民は痛い目にあわなければ分から
ないのだろうか?

 それすらも理解できないボケ老人ばかりが、ノコノコと投票し
に行くのだろう。

 今回の選挙で投票する者は、違法に加担する犯罪者になる。

 まともな国民ならボイコットするべきだ。

 当然、私はボイコットする。

2012年11月10日土曜日

4年に一度、公務員の仕事をチェックする提案

 東日本の復興予算が復興とは関係ないところで使われるなど、
公務員の仕事はデタラメだらけだ。

 そこで4年に一度、公務員を全員1年間、大手企業の将来、
幹部になりそうな優秀な社員とトレードする。
 その社員たちに公務員がどんな仕事をしているのか総点検をし
てもらい国民に公開する。

 公務員がろくでもない仕事をしていれば、即刻クビで、将来の
年金もなくすことで弁償してもらう。

 大手企業の優秀な社員の実践教育にもなるだろう。

 これぐらいのことをしなければ、日本の政治は良くならない。

2012年11月3日土曜日

日本全体をテーマパークにする提案

 中国とのしょうもない小島の奪い合いで、観光客の減少が続い
ている。

 政府は、海外に日本の観光地を紹介するインターネットサイト
の利用を考えているが、今でも日本に興味のある外国人ならすぐ
に情報を手に入れることができる。

 日本人は世界地図を見たことがないのかと思うぐらいの島国根
性で、大陸的な発想がない。だから、地域ごとの観光地をアピー
ルして、全体の統一感がないし、目新しさもない。

 例えば、埼玉県秩父市でおこなわれている龍勢祭りでは、自家
製ロケットを打ち上げる。
 これをロケットの街として、常時、自分たちで作ったロケット
を打ち上げられるようにすれば面白い。
 こうした場所をメインに、私がこのブログで検証し続けている
「関ヶ原の合戦」をテーマとすれば、今までの日本の歴史を覆す
ような合戦に注目を集め、日本全国に関係があるので、統一した
観光をアピールできる。

 もうブームが去っているようだが、模型のタミヤが発売してい
る「ミニ四駆」やタカラの「チョロQ」などはパーツを交換する
ことで多彩なレースが楽しめる。また、ラジコンなどと違って子
供から高齢者まで遊べる。これを他の企業も参加できるように国
際ルールを作って、日本各地にレース場を造れば、日本発祥の競
技になるだろう。

 そして、日本に訪れる外国人には20万円分の電子マネーカー
ドを渡し、日本各地で使ってもらう。
 実際の支払いは帰国する時にしてもらう「富山の置き薬」のよ
うな方法にすれば、現金を奪われたり、騙されて変な物を買わさ
れたりすることがないので、安心して使える。

 こうすれば長期滞在をしたくなり、リピータも増えるだろう。

2012年10月27日土曜日

日本の領土を拡大する提案

 私は尖閣を島の所有者から莫大な税金で購入したことに違和感
がある。

 もし尖閣が日本の領土なら税金で購入する必要はなく、島の所
有者に「領土問題の火種になりそうだから、一旦、政府に返還し
て、問題が解決したらもとに戻す」という約束をすればいい。
 所有者がいうことを聞かないのなら強制執行もできたはずだ。

 このことから少なくとも政府が島を購入するまでは民有地であ
り、国有地ではなく領有権はないことを日本政府は認めたことに
なる。

 過去の歴史のどこか、おそらく明治政府が尖閣の領有権の主張
を正当化するため、あえて民間人に売った。これはマネーロンダ
リングの手口と同じではないだろうか。
 こうした手口を使わなければいけなかったということが、日本
の領土だという確かな根拠がなかった証明になる。

 もしこれが国際的に認められるのなら、世界中の土地を民間人
に買わせ、それを政府が買い取れば、日本の領土は拡大できる。

 タンス預金をしているよりも「領土ころがし」のほうが利回り
がいい。

 ハワイ、ブラジルなどは多くの日本人移民がいるので、その土
地を政府が買い取ればいいだけだ。

 円高の今なら地球の大半を日本の領地にすることも可能ではな
いだろうか?

2012年10月20日土曜日

ネットを無料化してウィルスを遮断する提案

 PC乗っ取り事件で大騒ぎしているが、検察、警察が誤認逮捕
して無能さをさらけ出した他は、大きな実害はない。(無実で逮
捕された人がいるが、これは検察、警察の問題だからだ)

 犯罪予告というのは、特定のもの以外に被害者を出したくない
か、自分の主張さえとおれば犯行をしないという脅し効果を狙っ
たもので、本当にテロや犯罪をするのであれば予告はしない。

 この問題を大騒ぎすることは、ネットに対して無知な人が、怯
えて、あたかも深刻な問題のように言っていることが、はたから
見れば滑稽だし、それが犯人の目的だろう。

 ただ、これからクラウドでソフトを使うようになると、ネット
に常時接続しなければいけなくなるので、深刻な問題が起きる可
能性がある。

 こうしたネット犯罪やウィルスを防ぐには、国民の税金で敷設
したNTTの電話回線を国に返還させ、ADSLを無料で開放す
る。
 そして、必ずこの通信回線を通らなければネットに接続できな
いようにして身元をチェックする。
 身元がチェックできない者は、ネットを遮断するか、逆にウィ
ルスを送信して、その者のパソコン内を調べ、場合によっては破
壊する。

 プライバシーの侵害になるが、だから無料化して安全性をアピー
ルすれば、利用者は増えるだろう。
 リスクがあってもかまわないのであれば民間の通信会社を利用
すればいい。

2012年10月13日土曜日

学校のクラスを廃止する提案

 学校での「いじめ」という名の集団リンチ犯罪が表面化してい
るが、今始まったことではないし、政府の発表する発覚件数はデ
タラメで桁が違う。

 当然、その対策もデタラメで、いじめられる子のカウンセリン
グやいじめる子の処罰や排除では、何の問題解決にもならない。

 そこで学校のクラス編成を廃止して、教室はすべて自習室にす
る。
 教室には3人の教師が子供のいる間は常駐して、絶対に教師が
誰もいない教室や場所にしない。

 子供は、どの教室でも自由に使え、授業を受けるのではなく、
自分のやりたい勉強や苦手な勉強をする。
 どんな勉強をすればいいか分からない子供には、10問ぐらい
の小テストを常時、置いておき、それで理解度や苦手度を判断し
て自習に活かす。

 体育は、体力測定が中心で、それをもとに弱い部分を補うよう
な運動ができるようにしておく。

 人間関係はクラブ活動を充実させればいい。

 小学校は、自分の能力を発見する場。
 中学校は、将来のやりたいことを発見する場。
 高校は、実際にやりたいことを体験する場。

 このようにして、大学ではスキルアップをする。

 大学は、入学試験を廃止して、24時間、すべての人に開放す
る。
 大学の卒業は、自分の能力を活かして社会貢献した時に、卒業
の資格が与えられる。

 こうすれば、無駄な学歴社会はなくなり、能力の高い人材が育
成できる。

2012年10月6日土曜日

親子の縁がきれるようにする提案

 今の法律では親子の縁をきることは認められていない。

 養子や離婚ができるのに親子の縁をきることができないのは矛
盾がある。

 今のように幼児虐待や子供が親を殺す時代には、親子の縁をき
れるようにしたほうがいい。

 生活保護にしても、世帯分離が認められず、親子の縁がきれな
いから、家族崩壊して孤立して保護を受けることになり、余計に
多くなっている。

 親子の縁がきれるようになると、ストレスがなくなり、家族全
員が共倒れになることもなくなる。

 家族がいたから結婚できないとか、やりたい仕事ができないと
いったこともなくなり、それぞれの生活を向上させることができ
る。

2012年9月29日土曜日

終身刑をもうけ欠陥裁判を正す提案

 民主党政権になって死刑執行が相次いでいる。

 私が裁判員に選ばれたら絶対に拒否する。

 死刑囚の中には、極悪非道で死刑がやむおえない者もいるかも
しれないが、無期懲役では軽すぎるから死刑判決になった者や冤
罪もあるからだ。それに終身刑がない。

 これでは欠陥裁判により殺されているとしかいえない。

 終身刑をもうけた上で裁判をして、それでも死刑判決になる者
を死刑執行するべきだろう。

 囚人を税金で養っているという批判があるのなら、刑務所内に
工場や農場を造って働いてもらい、自給自足をしてもらえばいい。
 余裕があれば、刑務所外で販売して利益を得ることもできるだ
ろう。

 犯罪者だからといって能力が低いわけではない。それどころか
普通の人にはない特殊能力があるかもしれない。

 通常とは違うもう一つの社会があれば、欠点を補いあえる。

2012年9月23日日曜日

東日本の復興よりもその他の地域から復興させる提案

 自民党の総裁選挙で、各候補者は「東日本の復興なくして日本
の復興なし」と主張しているが「東日本以外の地域の復興がなけ
れば東日本を復興させることはできない」のではないだろうか?

 東日本は放射能汚染により、莫大な資金を投入しても利益を生
み出す地にはならない「ブラックホール」のようになっているの
が現状だ。
 ここに住んでいた住民でさえ、いまだに戻ることはできず、戻っ
たところで生活はできない。
 これが「足でまとい」になり、日本全体が不況になったままで
は、東日本の復興はさらに遅れてしまう。

 手術をするにもある程度の体力がなければできない。今の日本
はそんな状態だ。

 まずは東日本のことは忘れて、それ以外の地域を好況にし、一
気に東日本の復興を進めたほうが、復興は早くなる。

 現在、中国との関係が悪化し、巨大な市場が活用できない。そ
れに、日本の企業は、海外での企業競争に負け続けている。

 こうした現状から抜け出すには、内需拡大しかない。

 ここで何度も書いているが、年金受給者や生活保護者の支給金
額を電子マネーにすることでもっと増額し、商品やサービスの購
入を促す。公共事業というのは、直接企業に投資するのではなく、
こうしたより多くの人にお金を投入して、お金を循環させるほう
がいい。

 労働力にしても刑務所内に工場を造り、受刑者を働かせれば、
安いコストで商品ができる。そして受刑者は実社会で即戦力とな
る仕事の能力が身につくので、出所後にすぐに仕事ができ、生活
が安定する。

 商品やサービスの購入が増えれば、新たな商品開発もできるよ
うになり、海外での企業競争力もつくだろう。

 こうした発想ができない政治家に騙され続けた結果が今の日本
だということを、もうそろそろ気づいて欲しいものだ。

2012年9月15日土曜日

公共事業のネットで競争入札するのを禁止する提案

 以前、私が勤めていた会社では、インターネット上でおこなわ
れた公共事業の競争入札で、誰も入札する者がなく、独占的に受
注していた。

 一般的に、インターネット上は公開されているものと思われて
いるが、実際は、どこにどんな情報が公開されているかは、自分
で検索などをして探し出さなければいけない。

 大企業なら大勢の社員を動員して、常時、ネット検索させるこ
とができるかもしれないが、中小企業は不可能に近い。

 これを利用すれば、公務員は入札をさせたい企業だけに競争入
札の情報を流し、短期間だけインターネット上で入札できるよう
にしておけば合法的に利益誘導できる。

 官製談合などする必要がなく、競争入札自体がされているかど
うかも分からないので、賄賂のやり取りもしやすい。

 政府広報は、ただでさえ誰も知らないような広報とは名ばかり
のものだから、根本的に見直しが必要だろう。

 例えば、政府広報は、すべてのメディアで流すことを義務づけ、
流さなかったものは周知されていないので無効とするといったこ
とだ。

 それができない限り、インターネット上で公共事業の競争入札
をするのは禁止するべきだ。

2012年9月8日土曜日

公務員のボランティア化を提案

 今の公務員ならサルでもなれる。

 公務員のしていることは、法律を利用していかにサボるか。
 自分たちに都合のいい数値だけを強調して、自分たちの思い通
りにする。
 民間企業の利益を搾取して足を引っ張る。
 税収が足りなければ増税するだけで、自分たちが利益を生み出
そうとはしない。
 仕事を複雑化していかにも仕事をしているかのように見せかけ、
実は民間企業に仕事を丸投げしている。
 予測は必ずはずれ、多大な損失を出しても、誰も責任をとらな
い。

 これはもうサル以下だ。

 別に公務員でなければやれないような仕事はない。
 生活保護者や年金受給者、無職の人たちに仕事が見つかるまで
の間、公務をボランティアでやってもらうことで、スキルアップ
と仕事の感覚を磨いてもらうほうがいい。
 中学生、高校生などの職業訓練にもなるだろう。
 専門的知識が必要なものは、大学の教授や大学生に手伝っても
らうほうが、公務員がやるよりははるかにいい。
 お金のやりくりは主婦感覚のほうがいい場合もあるだろう。

 すでにNPOへの委託事業も多くなっているので、ボランティ
アへの移行も簡単にできるはずだ。

2012年9月1日土曜日

日本を一流にする提案

 よく「いつまでも戦争責任を感じて、戦後補償などに応じよう
とするのは自虐的だ」と言われるが、歴史を直視せず、強がって、
ことさら自分たちを誇るようなアピールをしているほうが自虐的
ではないだろうか?
 その証拠に「みんなで靖国神社に参拝する会」などは、まるで
おびえる草食動物が群れになり、おどおどして、みじめな姿をさ
らしているようにしか見えない。
 他国から見れば、日本は二流以下、今は四流か五流ぐらいにし
か見えないだろう。
 一流と言われるホテルや旅館は、いたれりつくせりの隙のない
サービスをし、お客に対して召使のような態度を徹底している。
 はたから見るとへりくだって自虐的に感じるかもしれないが、
自分たちの行動に自信と責任感があり、お客を満足させることを
目的としていなければ、こうした態度は下品になり、お客にもす
ぐに分かる。
 「一流」というレッテルは、お金で買ったわけでも、自分たち
が貼ったわけでもなく、お客が貼ったものだ。
 日本で自虐的だと言っている者は、自分で一流というレッテル
を貼ろうとしているイカサマ師でしかない。
 他国に一流というレッテルを貼らせるような、一流と言われる
ホテルや旅館の態度を徹底することが、日本を真の一流にする。
 それは歴史を直視して、間違っている方向を少し修正するだけ
のことだ。
 本当にプライドがある者なら、間違えを正すことを恥だとは思
わない。

2012年8月25日土曜日

領土紛争の今後を予測する

 今回の領土紛争で喜んでいるのは北朝鮮だろう。

 戦争にでもなれば、戦争特需で北朝鮮は経済復興することがで
きる。

 野田首相が竹島を「不法占拠」と発言したことで、北方四島も
ロシアの不法占拠ということになり、ロシアも態度を硬化させる
だろう。

 日本はまるで女房に棄てられた旦那のようなもので、なぜ棄て
られたのか分からない鈍感男ということだ。

 それより、一番悩んでいるのはアメリカかもしれない。

 アメリカは日本の味方をすれば、韓国との関係が悪化し、韓国
は中国、ロシアに接近して最悪の場合、北朝鮮と南北統一するか
もしれない。これはアメリカの望まない形での統一なので、なん
とか阻止したいはずだ。

 韓国は経済的にも中国、ロシアの市場の方がアメリカの市場よ
りも魅力的だろうから、南北統一は実現不可能ではない。

 これを阻止するためアメリカが韓国の味方をすれば、領土紛争
は一気に解決するが、中国、ロシアの利益になり、日本のアメリ
カ軍駐屯はやりにくくなるだろう。この場合、日本にとっては最
悪の結果となる。

 アメリカがいっさい口出ししないとなると、日本は後ろ盾がな
く、完全に孤立した状態で、強硬な手段もとれない。

 どちらにしても、すでに日本の敗北は目に見えている。

2012年8月19日日曜日

歴史認識のない外交を正す提案

 殺人の前科2犯の者が被害者に「過去のことは忘れて仲良くし
ましょう」と言ったら、皆さんはどう思うだろうか?
 たとえ刑務所で刑期を終えたとしても、2度も殺人を犯してい
る者をすぐに信用はできないだろう。

 日本は豊臣秀吉の朝鮮出兵と第二次世界大戦の少なくとも2度、
アジアを侵略した。このことは中国や韓国、北朝鮮はけっして忘
れない。

 尖閣諸島、竹島の問題で日本は、明治政府の時代に決めた領有
権をよりどころにしているが、明治政府は帝国主義で、戦後、日
本は帝国主義を放棄したことで、領有権も無効になっている。
 そもそも帝国主義の時に決めたことで領有権を主張すれば、帝
国主義を放棄していないことになり、アジア侵略をまたやるので
はないかと疑われてもしかたない。
 石原東京都知事や橋下大阪市長の発言や行動も帝国主義の復活
を予見させる。
 これが「日本は歴史認識がない」と言われ、反省をしていない
と指摘され「打倒、帝国主義」と怒っている原因だ。

 このことは中国や韓国、北朝鮮だけではなく、アメリカも疑念
を抱いている。だから、尖閣諸島の漁船衝突事件の時にアメリカ
は口出ししなかった。

 アメリカが領土問題で口出ししないと分かったので、ロシアが
北方四島の開発に積極的になり、尖閣諸島、竹島と飛び火してい
る。

 これでは日本は、動物の仲間でも鳥の仲間でもない「コウモリ」
と同じで、アジアの仲間でもアメリカの仲間でもない孤立した状
態になる。

 この立場を理解した上で、外交をしなければ、焼け石に水だ。

 北方四島、尖閣諸島、竹島の領有権を放棄してもアジアの安定
をはかり、日本にあるアメリカ軍駐屯地をすべて退去させれば、
北方四島、尖閣諸島、竹島を合わせた面積よりも退去させたアメ
リカ軍駐屯地の面積のほうが広く、離島の無駄な管理をする必要
もなく、外交的にも優位にたつことができる。

 目先の利益を追う者は、自分の身さえ失うことになる。

2012年8月12日日曜日

学歴社会より貢献度社会にする提案

_原子力発電所は中卒ではなく、優秀な大学を卒業している人が
設計したはずだ。
 よく、有識者といわれる人が登場するが、こうした人も高学歴
だろうが危険を未然に防いだためしがない。
 日本が高度成長していた時には、中卒の社長も多くいて、その
コンプレックスを力に精力的に活動していた。
 今のこの腐敗した社会は学歴がもたらしたものだ。
 義務教育というのは、子供を学校に行かせてバカに育てること
ではない。
 親は子供を本当に愛しているのなら、今すぐ学校には行かせな
いことだ。
 小、中、高校は必要ない。
 子供の能力をよく見極めて、大人になった時に何をするべきな
のかの目標を見つけることだ。そうすれば、嫌でも勉強すること
になり、子供にあった教育方法を選択できる。
 そして、学歴社会を崩壊させるために、まず大学を24時間、
開放し、誰でも研究施設を利用して知識の向上をできるようにす
る。
 大学を卒業するには、一定以上の社会貢献をする。この社会貢
献度が人を評価する指標になれば、高学歴のバカによる停滞した
社会を改善できる。

2012年8月4日土曜日

政治腐敗の一掃と雇用問題を同時に解決する提案

_国民の多くは民主党に政権交代させて、過去の政治が何をやっ
てきたかをすべて表面化させることを期待していた。しかし、民
主党は過去の政治をそのまま引き継ぎ、さらに政治腐敗を助長し
ている。
 イカサマ選挙も見抜けず、政治家や公務員に騙され続ける国民
の馬鹿さ加減には呆れる。
 もはや少し政治をいじったくらいでは、政治腐敗はなくせない。
 すべての政治家や公務員を退場させて、新たに政治には未経験
の人を雇用して、まず、今までの政治が何をしてきたかを調べて
公開することだ。
 そうすれば問題点がはっきりし、対処方法も決まってくる。
 調査員の大量雇用で、雇用問題も同時に改善させることができ
る。

2012年7月28日土曜日

秋元康を痩せさせ隊からの提案

_AKB48など数々のアイドルを生み出し、日本経済に多大な
影響を与えている秋元康氏だが、お世辞にも痩せているとは言え
ない。
 もし、体調を悪くし、仕事ができない状態になったとしたら、
AKB48の活動に影響があるだけではなく、日本経済の損失に
なる。
 厚生労働省は、メタボ検診はしても実行可能な痩せる方法を提
案してはいない。
 「正しい生活習慣」、そんなことができるぐらいなら太ったり
しない。
 私は、世界一ものぐさに痩せる方法を紹介しているが、秋元氏
に近づくのは不可能だ。そこで、皆さんや周りの太っている人に
私の痩せる方法を実践していただき、わらしべ長者のように人か
ら人へ伝わっていけば、多くの人の健康に役立ち、やがては秋元
氏にたどり着くのではないかという壮大な計画だ。

 痩せれば、暑さも苦痛にならず、究極の省エネになる。

 世界一ものぐさに痩せる方法は、今までのダイエット方法で余
計なもの(運動、カロリー計算、食事制限、都市伝説的な方法な
ど)を除いていき、本当に痩せてリバウンドしないために必要な
ことだけを残した結果で、

「今までどおりの生活(食事)をする」
「排便をしやすくする」

 という2つのルールだけだ。

 これで私は現在の体重、47キロを維持している。
(身長は162センチ)
 激ヤセを薦めているのではなく、標準体重以下にならないと痩
せる効果があるか分からないから身をもって検証している。

 詳しくは以下に書いている。

「2つのルールで痩せてリバウンドしない方法」

 これで口コミの力が本当にあるのかどうかを知りたいと思う。
できればアメリカにも伝わり、その反響で秋元氏の心が動かせれ
ば、日本のイメージアップに貢献できるかもしれない。

2012年7月21日土曜日

将来にツケを残す提案

_野田総理大臣は口ぐせのように、「将来にツケを残さないため
に・・・」と言っているが、将来にツケを残すのが悪いのではな
く、将来にツケが返せない状態にするのが悪いのだ。
 そもそも、種をまかなければ実はならない。
 種をまいて育てる時には支出だけで収入がないのは当然で、国
民が一生懸命に種をまいて育てようとしているところに、政府が
実を採ろうとあせって増税という搾取をすれば、将来にツケを残
して実もならない。
 政府は国民を山に生えている自然の実のなる木ぐらいにしか考
えていないのだろう。
 今はじっくりと腰をすえて投資をし、育てなければいけない。
 例えば、政府は太陽光発電や風力発電に力を入れているが、こ
れらは発電効率が悪く、国土の狭い日本には向いていない。
 将来、地価の高騰や自然破壊の問題が噴出するだろう。この発
想も自然から搾取するだけで、自分で産み育てようとはしていな
い。そして、従来の公共事業のように無駄に税金をたれ流してい
るだけだ。
 それよりも水素発電を開発、普及させたほうがいい。
 すでに水素自動車を実用化させている自動車会社がある。この
技術を応用すれば、移動する発電所ができ、送電線の必要がない
ので災害にも強い。(水素を直接、電気に変えることもできる)
 水素は海水から作れば、海外から調達する必要はなく、資源の
不安はなくなる。
 福島の原子力発電所は水素爆発したのだから、水素を作るのは
それほど難しくはないはずだ。もっとも難しければ、その技術を
獲得した時、日本の独占技術になる。
 水素はそのままでは不安定で危険だが、安全に扱えるような技
術開発は進んでいるので、そういったことに積極的に投資し、開
発、普及させれば、将来のエネルギー問題は解決できる。
 今まで政治は、その場しのぎの公共事業で利益を生み出したこ
とはない。これからは利益を生み出す政治をするべきだ。

2012年7月14日土曜日

経済復興への提案

_日本とドイツは戦争の敗戦国でありながら、驚異的な復興をな
しとげ、経済大国になった。
 二つの国に共通しているのは技術力の高さだろう。
 たしかに優秀な商品を作れば売れる。しかし、最初から優秀な
商品を作っていたわけではない。
 戦後まもなくは物資がなく、アメリカ軍からの払い下げの中古
品などを利用して商品を作っていた。だから、壊れやすい商品も
あったし、見た目も粗末なものだ。
 そうした物は誰も見向きもしないし、売れたとしても安く買い
たたかれる。
 なんとか少しでも高く売れるように創意工夫したことで技術力
を高めていった。
 そして、世界全体が物不足だったことが大量消費の時代を生ん
だのであって、商品を作ればそれで終わりではなく、買う人がい
て初めて商品の価値が生まれる。

 過去はそれでよかったが、現在は物余りの時代のうえ、どこの
国でも優秀な製造機械を導入することができ、技術力の差はほと
んどなくなった。それに、コンピュータによる自動化が進み、技
術者が必要なく、少人数のアルバイトでも十分に仕事ができるよ
うになった。だから、人件費の安い国が安い商品を作ることがで
き、経済成長をしている。
 こうした状況で、雇用対策をしても何の意味もない。

 これから経済の主導権を握るのは「消費者」をどれだけ増やせ
るかだ。
 いくら優秀な商品を作っても買う人がいなければ、ゴミになる
だけだ。
 日本は外国人に買ってもらおうとしているが、自分の国で売れ
ない物が外国人の興味をひくだろうか?

 仕事をして給料をもらい、それで消費者になるという発想では、
仕事中は消費者になれないし、皆が利益をむさぼろうとしている
だけの悪循環になる。
 それに働く能力のない者が無理に働こうとすれば、欠陥商品が
増えて、会社の信用をなくし、健康被害が増える可能性もある。

 生産をする労働と消費をする労働は分担するべきだ。

 商品の販売は世界中のメーカーと競争しているのだから、優秀
な労働者だけでチームを作り、対抗しなければ勝つことはできな
い。
 生産をする労働から外れた者は、消費をする労働をしてバック
アップすればいい。
 具体的には、年金受給者や生活保護者に現金ではなく、電子マ
ネーで毎月20万円ぐらいを支給して積極的に消費の労働をして
もらう。
 電子マネーは数値だけの操作なので、税金を使うことはなく、
増減が簡単にでき、POSシステムとネットワークを組めば、購
買記録の管理もできて、ケースワーカーの負担を減らせる。
 働く気のない者も働いてもらう必要はなく、生活保護者になれ
ばいい。
 生活が安定して、生活保護でも結婚ができる状態になれば、少
子化の問題も改善できる。

「働かないと堕落する」と考えている者は、自分で自分の首を絞
め、他人の足をひっぱっているだけで、それこそ社会を堕落させ
る「お荷物」だ。
 そもそも働くということと収入を得るということは別次元のこ
とだ。
 収入がなくても趣味で働いている人は大勢る。
 働かなくてもマネーゲームでお金を増やすことができる。それ
は、本来はお金という無価値なものに、あたかも価値があるよう
に見せかけ、高所得者が高い地位にあるように錯覚して、お金を
増やすことだけが目的化しているからだ。

 人を評価するのは所得ではなく、社会貢献度のような別の評価
基準をもうけ、本当に資産価値のある物を贈呈すればいい。

 すべてのタンス預金を資産価値のある物、例えば骨董品や芸術
品にすれば、資産はいつまでも増え続け、歴史を守り、文化を発
展させることもできる。

 労働者が不足して必要ならば、刑務所にいる受刑者に働いても
らう。もっとも労働者不足になれば、雇用が増えるわけだから、
放っておいても経済復興するだろう。

 将来は、現金を廃止して、すべて電子マネーやキャッシュカー
ドでやりとりするようになれば、移動のないお金は消滅させるよ
うなこともでき、タンス預金のような価値のないお金もなくせる。
 流通しているお金の全体数が一定ならば、外国との為替の影響
も、ほとんどないだろう。もっとも円が暴落すれば、輸出はやり
やすくなる。

 内需を活性化して、それを後ろ盾にしてどんどん競争力の高い
社会貢献できる商品を開発していけば、世界中のメーカーは追い
つけない。

2012年7月7日土曜日

北方領土、尖閣、北朝鮮拉致、沖縄米軍基地の問題を同時に解決する提案

_最近、ロシアは北方領土を積極的に開発し始めている。
 このままでは、仮に日本に返還されるとしても莫大な返還金を
要求してくるだろう。
 尖閣は、東京都が地主から買い取ることを決めたが、外交的に
はなんの意味もなく、中国を激怒させるだけで、将来、日本は必
ず窮地に追い込まれる。(オリンピックを誘致しようとする東京
都が争いを助長するモウロク都知事の馬鹿さかげんには呆れる)
 以上の二つは、いつまでももめていればロシアや中国の有利に
しかならない。
 北朝鮮の拉致問題は無策で、日本政府は解決する気すらないよ
うにみえる。
 沖縄の米軍基地にいたっては、日本政府はアメリカの奴隷のよ
うだ。
 どうも日本は、アジアの諸国と対立することで、アメリカのご
機嫌をとり、国民を欺き、政府の存在価値をアピールできると本
気で思っているようだ。

 幼稚な戦略で、まったく馬鹿げている。

 これらの問題を同時に解決するには、アジアの安定を最優先に
考えることだ。
 北方領土、尖閣はロシア、中国の領有権を認めて、誰のものか
を確定する。そのかわり、日本の元島民はそれぞれの国の国籍を
特別にとれるようにして島に住むことも可能にする。(日本との
二重国籍も認める)
 そして、ロシア、中国には北朝鮮の拉致問題の解決に協力して
もらう。そのために日本は、北朝鮮との国交正常化を優先して進
める。
 北朝鮮との国交が正常化されれば、拉致被害者をかこっておく
意味がなくなり、かつて、豊臣秀吉の朝鮮出兵で拉致した朝鮮人
を江戸時代に返還して朝鮮通信使が来日したように関係を良好に
することができる。

 こうしてアジアが安定すれば、日本にある米軍基地の存在意義
はなくなり、すべてを退去させることができる。そのかわり、も
し日本が、軍備増強して軍事大国になろうとしたり、仮にどこか
の国が日本を侵略した場合は、アメリカにちゅうちょせず核攻撃
をすることを認めておけば、誰も日本に手出しができなくなる。

 これで日本は、軍事費を大幅に減らすことができ、アジアとい
う巨大な市場を獲得して、アメリカとアジアをつなぐ架け橋にな
れる。
 領有権をロシアと中国に認めた北方領土と尖閣も、両国との緊
密な友好関係が続けば、いずれ購入できる可能性もある。

2012年6月9日土曜日

用間篇・亡国にしないために

_もし、軍隊が攻撃したいと思い、城攻めをしたいと思い、暗殺し
たいと思った時、必ず、それを守っている将軍、補佐役、これら
に面会する者、門番、警備する者の姓名を調べ、「間」には必ず、
これらの者の知り合いにさせる。

 敵国の人が来ていたら、その中から「間」になりそうな者を探し
出し、その人を厚遇して、味方になるように説得する。
 だから、「反間」を得るには、登用による。
 これで、姓名を調べることができる。
 そこで、これらの者たちと同じ出身地の「郷間」「内間」を得て、
接触させる。
 これで、知り合いになる。
 そうしておいて、「死間」が民衆を煽動して、敵国に嘘の情報が
報告されるようにする。
 これで、敵国の反応を知ることができる。
 後は、「生間」が喋りまわることで、真に受けさせ、機会をうかが
う。
 これら、5つの「間」の行動は、君主が必ず知っておかなければ
ならない。
 こうした敵国の内情は、必ず「反間」がいてこそなのだ。
 だから、「反間」はもっとも厚遇しなければいけない。

 その昔、殷(いん)が栄えたのは、伊摯(いし)という者が、敵国
の夏にいたからだ。
 周が栄えたのも、呂牙(りょが、太公望のこと)という者が、敵国
の殷にいたからだ。
 このように、名のある君主や賢い将軍だけが、優れた知恵によ
り、「間」になった者の力を借りて、必ず大成功を成し遂げるのだ。
 これが、戦争の必須条件で、全軍がこの助けにより、行動でき
るのだ。

※ようするに、敵国の中に不満のある者がいて、こちらに味方す
る。それが賢者なら、ほっといても滅んでいくような国だろう。
 もちろん、自国に、敵国の味方になるような賢者がいたら、やが
ては滅びることになる。
 今の日本でいえば、海外への頭脳流出や企業の海外逃避がこのま
ま続けば、外敵の心配をする必要はなく、ほっといても自滅する。
 孫子(孫武)が言いたいのは、「たとえ戦争で勝利しても、政治が
悪ければ、いずれ滅びる。戦争しなくても、政治が善ければ、天下
はその国に帰順する」ということだ。
 誰にでも欠点はある。その欠点を自分で見つけて直すことがで
きればいいが、できない時は、誰かに指摘してもらい反省して直
すしかない。
 誰でも自分の失敗を認め、反省するのは難しい。
 どんな境遇にあってもプライドがあり、被害者意識が強いものだ。
 だからこそ、外部の者を受け入れ、小言に耳をかたむけ、素直
に反省できる者が大成する。
 今の日本の政治が悪いのは、政治家や公務員が悪いだけでは
ない。
 過去の歴史で、国が滅び、時代が変わったのは、国民が代表を
選んで公務員に仕事を任せた結果だ。
 無神経に「イカサマ選挙」に行って投票し、それで政治参加して
いるような気になって、面倒なことは公務員に押しつけて知らん顔
をしている。そんな国民こそが加害者なのだ。
 これを反省し、国民全員で政治をしなければ、政治は絶対に善
くならない。
 私は選挙で「該当者なし」を選択できるようにすればいいと思っ
ているが、法律を作っているのがイカサマ選挙で選ばれた者では、
絶対無理だろう。
 そこで、「民意反映党」というのを結党してはどうかと思う。
「民意反映党」には主義主張はなく、社会問題に対して、国民か
ら問題解決の提案や意見を集めて、それに優先順位を決めて、政
策に活かす。
 簡単に言えば国民投票をしたり、データ集計をする組織を政党
にしたものだ。
 多数決ではなく優先順位を決めることで、少数意見も活かされ
る。これは、ムダが多くあるように感じるかもしれないが、確実
に問題解決ができるやり方だ。
 多数派工作をしても、一部の地域で社会実験をして、結果が悪
ければ次の提案が実行される。
 提案者や投票者の履歴が残り、どんな提案をしたか、どんな提
案に投票したかが分かり、実行された時はどういう結果になった
かも分かる。
 悪い結果になった場合、提案者は1年間、提案ができない。ま
た、その提案に投票した者は1年間、投票ができないといったペ
ナルティを与えれば、デタラメな提案や無神経な投票はなくなる。
 良い結果になった場合、社会の発展に貢献できるし、仕事など
でも有利な経歴となるだろう。
 これを何度も経験することで、より早く良い提案や意見を政策
に活かすことができるようになる。
 いずれこの政党だけになれば、真の国民参加の政治が実現する。

                         <完>


およそ軍の撃たんと欲するところ、城の攻めんと欲するところ、人
の殺さんと欲するところは、必ずまずその守将、左右、謁者(えっ
しゃ)、門者、舎人の姓名を知り、わが間をして必ずこれを索知せ
しむ。

必ず敵人の間の来たりて、われを間する者を索(もと)め、よりて
これを利し、導きてこれを舎す。
ゆえに反間は得て用うべきなり。
これによりてこれを知る。
ゆえに郷間、内間、得て使うべきなり。
これによりてこれを知る。
ゆえに死間、誑事(きょうじ)をなして敵に告げしむべし。
これによりてこれを知る。
ゆえに生間、期のごとくならしむべし。
五間の事、主、必ずこれを知る。
これを知るは必ず反間にあり。
ゆえに反間は厚くせざるベからざるなり。

昔、殷(いん)の興(おこ)るや、伊摯(いし)、夏にあり。
周の興るや、呂牙(りょが)、殷にあり。
ゆえにただ明君、賢将のみよく上智をもって間となす者にして、必
ず大功を成す。
これ兵の要にして、三軍の恃(たの)みて動くところなり。

凡軍之所欲撃、城之所欲攻、人之所欲殺、
必先知其守將左右謁者門者舍人之姓名、令吾間必索知之

必索敵人之間來間我者、因而利之、導而舍之
故反間可得而用也
因是而知之
故郷間内間可得而使也
因是而知之
故死間爲誑事、可使告敵
因是而知之
故生間可使如期
五間之事、主必知之
知之必在於反間
故反間不可不厚也

昔殷之興也、伊摯在夏
周之興也、呂牙在殷
故惟明君賢將、能以上智爲間者、必成大功
此兵之要、三軍之所恃而動也

2012年6月2日土曜日

用間篇・扱いにくい「間」

_こうした、情意を知る「間」を活かすのに5つある。
 それは、「因間」「内間」「反間」「死間」「生間」だ。
 5つの「間」は、一緒に派生し、それがどこから来たのか知るこ
とはできない。これを「神紀(しんき。神のみちすじ)」と言う。
 これらの人が君主の宝となる。
「因間」とは、在野にいる人の中から登用することだ。
「内間」とは、官職にある人の中から登用することだ。
「反間」とは、敵対する者の中から登用することだ。
「死間」とは、民衆を煽動する役割を担い、こちらの「間」がそれ
を実行して、敵の「間」がそれを真に受けて報告するようにするこ
とだ。
「生間」とは、帰郷して、よく喋る口の軽い者のことだ。

 全軍の中でも、「間」をかわいがり、褒賞は「間」に多くし、何事
も「間」に密かに話す。
 聖人並みの知恵者でなければ「間」を登用することはできない。
 慈愛と正義がない者は「間」を役立てることはできない。
 優れた者でなければ「間」の成果を得ることができない。
 細かく心配りをすれば「間」を登用できないところはない。
 ただし、「間」が存在していることが分かり、噂が広まれば、
「間」だと触回る者はもちろん、「間」を登用した者もみな死ぬこ
とになるだろう。

※隠れた賢者や役に立っていない者は、一般的に身分が低く、
扱いにくい。
 法律を無視することも平気な者だったら、命取りになるかもし
れない。だからこそ、活かすことができたらとてつもない力を発
揮する。
 こうした者たちに嘘は通用しない。
 命じるのではなく、目的に向かうことが利益につながることを
見せて、納得させなければ行動しない。
 自分の能力に気づいていない者もいるので、それを気づかせ
るだけの指導力も必要になってくる。
 凡人は、こうした者たちを見下しているので、特別扱いすると
不満をもつ。だから、目立たせないように、凡人の中に潜ませ
る。
 そこまでするだけの価値がある者たちを見つけ出すことだ。

 例えば犯罪者を悪者扱いして刑務所に閉じ込めているかぎり、
なんの役にも立たない。
 犯罪者は能力の使い方を間違っただけで、刑務所内に会社を設
け、能力を正しい方向に働かせるようにすればいい。
 そして、普通の会社と競争させて、高収益を上げる面白さを味
わえば、自分の本当の能力に目覚めるだろう。
 今の日本には終身刑がなく、欠陥のある法の名のもとに死刑と
いう殺人がおこなわれている。
 もちろん、終身刑があっても死刑にせざるおえないような犯罪
を犯した者がいるかもしれない。
 今の欠陥裁判では終身刑がないので、その判断すらできない。
 終身刑があれば、社会には二度と出ることはできないが、刑務
所の中に第二の社会をつくり、経済活動をさせて社会貢献させる
ほうが、罪の償いになるし、文化を発展させることもできるだろ
う。
 先に書いた生活保護費を電子マネーにしたことで生活保護者が
増えて働く人が減り、労働力が足らなくなった場合、こうした受
刑者を活用すれば、経済が停滞することはない。


ゆえに間を用うるに五あり。
因間あり、内間あり、反間あり、死間あり、生間あり。
五間ともに起こりて、その道を知ることなき、これを神紀(しんき)
と謂う。
人君の宝なり。
因間とはその郷人によりてこれを用うるなり。
内間とはその官人によりてこれを用うるなり。
反間とはその敵の間によりてこれを用うるなり。
死間とは誑事(きょうじ)を外になし、わが間をしてこれを知らしめ
て、敵の間に伝うるなり。
生間とは反(かえ)り報ずるなり。

ゆえに三軍の事、間より親しきはなく、賞は間より厚きはなく、事
は間より密なるはなし。
聖智にあらざれば間を用うることあたわず。
仁義にあらざれば間を使うことあたわず。
微妙にあらざれば間の実を得ることあたわず。
微なるかな微なるかな、間を用いざるところなきなり。
間事いまだ発せずしてまず聞こゆれば、間と告ぐるところの者と
は、みな死す。

故用間有五
有因間、有内間、有反間、有死間、有生間
五間倶起、莫知其道、是謂神紀
人君之寳也
因間者、因其郷人而用之
内間者、因其官人而用之
反間者、因其敵間而用之
死間者、爲誑事於外、令吾間知之、而傳於敵間也
生間者、反報也

故三軍之事、莫親於間、賞莫厚於間、事莫密於間
非聖智不能用間
非仁義不能使間
非微妙不能得間之實
微哉微哉、無所不用間也
間事未發而先聞者、間與所告者皆死

2012年5月26日土曜日

用間篇・無用の用

_そもそも、軍事行動には兵10万人で、遠征にもなれば、農
民の貯えや公職にある者の給料が、日に千金を失い、国内
や国外でも騒動になり、路上に人があふれ、働けなくなる者
が、70万家にもなり、維持するのに数年かかるのに、短期間
の勝利を得るために争うことになる。
 それなのに、名誉や特別給料の百金を大事にしすぎて、敵
国の情意を知ろうとしない者は、愛情に欠けている。
 人の指導者ではない。
 神様の代理ではなく、優れた主君ではない。
 だから、名のある君主や賢い将軍の行動が人に勝り、成功
して世に現われるのは、誰よりも速く、情意を知ろうとするから
だ。
 誰よりも速く、情意を知ろうとする者は、神様から啓示を受け
たのではない。
 現象から得たのではなく、たびたび試みたのではない。
 必ず、人から敵国の情意を知る者なのだ。

※用間篇は、一般的にはスパイを使って敵国の情報を盗み
出すことが書かれていると解釈されているが、情報を入手する
のはそれほど難しくはない。
 情報を分析し、どう解釈するかが問題だろう。
 それより、自分たちの情報が漏洩することを心配したほうが
いい。
 ここでは「間」というのはスパイではなく、隠れた賢者や役に
立っていない者と解釈してみる。
 自国にも敵国にも、誰にも知られていない賢者や今は役に
立っていない者がいるはずだ。
 そうした者たちを役立たせることもせず、むやみに戦争して
殺してしまっては、国を発展させることはできない。
 賢者については納得できるだろうが、役に立っていない者に
ついては疑問があるだろう。
 例えば、犯罪者は役に立つどころか害になっている。しかし、
社会の不備や不満を教えてくれる存在でもある。
 たんに、犯罪者を処罰しても更正はせず、再犯を繰り返すだ
けだ。
 生活保護者も役に立っていない者だろう。
 多くの人が、自分たちの税金が働きもしない者のために使わ
れていると思っている。しかし、その税金は、誰かが商品やサー
ビスを買い、そこから得た代金が給料となり、税金となったもの
だ。
 消費者がいなければ、給料はない。
 そもそも、労働者が増えれば、ライバルが増えることになり、
給料は減る。
 生活保護者は働けないかもしれないが、消費者という労働者
にはなれる。
「生活保護者に大金を与えて、高価なものが買えるようにした
ら、皆、生活保護者になろうとする」と考える。だから、少ない生
活保護費しか与えない。
 本当に生活保護者になりたいと思う人が増えるだろうか?
 生活保護者には、物を生み出すという喜びがないし、誰かの
役に立っているという存在価値もない。
 自殺者の多くが「自分は世の中に必要ないのではないか」と
思って死んでいる。
 誰も生活保護者になりたいとは思わない。早く抜け出したいと
思っているが、少ない生活保護費では抜け出せない。
 この悪循環が、結局は少ない給料に反映されている。
 それなのに政府は、雇用者を増やそうと企業に補助金を出し、
無駄に税金を使っている。
 消費者が増えない限り、雇用者は増やせない。
 孫子は、「自国からも敵国からも消費者を集めて、収益を増
やし、国力を増強させれば、戦争をするまでもない」と説いてい
るのだ。

 今話題になっているお笑い芸人、次長課長の河本さんのお母
さんが生活保護を受けていた問題だが、河本さんは高額納税を
されているはずだ。
 その税金の一部は、お母さんの生活保護費に利用され、その
上、他の生活に困っている人の助けになっている可能性もある。

「社会全体で困っている人を助ける」というのが社会福祉の考
え方で、そのために国民は税金を払い、政府はそれを社会福祉
の充実に利用する責任がある。

 河本さんは、悪どく金を稼いだわけでも、金持ちの特権を利
用したわけでもなく、不正受給でもない。
 賞賛されることをしているのであって、反省したり、恥じた
りすることではない。(脱税をしているのならべつだが)

 稼ぐこともせず、税金の無駄づかいをしているバカ公務員や
バカ議員を税金で飼うよりも、河本さんを立派に育てたお母さ
んを支援するほうが、よほど価値がある。

 政府は本来なら「お母さんの面倒は、ちゃんとみますから河
本さんは心配せず、しっかり稼いでください」と言うべきだ。

 それなのに、政府は税金を取っておきながら、福祉は「縁者
に金持ちがいたら、それに助けてもらえ」では、税金泥棒だと
宣言しているか、存在価値のないことを証明しているようなも
のだ。

 金持ちになったら税金は払うが、公共の福祉サービスは受け
られないでは、法のもとの平等はなく、労働意欲はなくなるし、
海外移住を考えるようになるだろう。
 
 この問題は金持ちだけではなく、縁者に貧困者がいれば、低
収入でも扶養義務があれば扶養しなければならない。

 年金は収入ではなく、保険として徴収されたもので、受給さ
れて当然のものだが、それでも収入とみなされ、貧困の縁者を
扶養する義務があるとして、生活保護を拒否されるのだ。

 そもそも、まともなセーフティネットがないから生活保護に
流れるのであって、政府は無策に対する批判の目を他にそらせ
ようとしているとしか思えない。

 政府はこの問題を利用して、生活保護の支給水準を下げ、扶
養家族がいる場合、生活保護を打ち切るような福祉切り捨ての
政策を実行しようとしている。

 もしかしたら、河本さんはこの生活保護者排除キャンペーン
に利用されたのかもしれない。

 なお、生活保護費を電子マネーにすれば、数値の操作だけで
すむので、税金の負担はほとんどなく、ギャンブルなどはでき
ないような仕組みにもできて、200万人を超えた無視できな
い消費者が誕生する。


孫子曰く、およそ師を興(おこ)すこと十万、出征すること千里
なれば、百姓の費(つい)え、公家の奉、日に千金を費やし、
内外, 騒動し、道路に怠(おこた)り、事を操(と)るを得ざる者
七十万家、相、守ること数年、もって一日の勝を争う。
しかるに爵禄(しゃくろく)百金を愛(おし)みて敵の情を知らざ
る者は、不仁の至(いた)りなり。
人の将にあらざるなり。
主の佐(たすけ)にあらず、勝の主にあらず。
ゆえに明君、賢将の動きて人に勝ち、成功すること衆に出ず
るゆえんのものは、先に知ればなり。
先に知る者は鬼神に取るべからず。
事に象(かたど)るべからず、度に験(けみ)すべからず。
必ず人に取りて敵の情を知る者なり。

孫子曰、凡興師十萬、出征千里、百姓之費、公家之奉、
日費千金、内外騷動、怠於道路、不得操事者、七十萬家、
相守數年、以爭一日之勝
而愛爵祿百金、不知敵之情者、不仁之至也
非人之將也
非主之佐也、非勝之主也
故明君賢將、所以動而勝人、成功出於衆者、先知也
先知者不可取於鬼神
不可象於事、不可驗於度
必取於人、知敵之情者也

2012年5月19日土曜日

火攻篇・勝って損する

_ようするに、戦いに勝ち、占領しても、戦果を得ることができ
なければ、災いを起こしただけだ。
 名づけて、「費留」と言う。(浪費)
 だから、名のある君主は、これを深く思案し、優れた将軍は、
これを学んで実践する。
 利益がなければ行動せず、得るものがなければ実行せず、
危害が加えられなければ戦わない。
 君主は、怒りの感情だけで軍事行動してはいけない。将軍
は、恨みの感情だけで戦ってはいけない。
 利益に見合えば行動し、利益に見合わなければやめる。
 怒りはいずれ喜びにもどり、恨みはいずれ愉快にもどるが、
国が滅んではいずれ再建できるというものではないし、死んだ
者がいずれ生き返るということもない。
 だから、名のある君主は、これを軽はずみにせず、優れた将
軍は、これを注意する。
 これが、国を安泰にし、軍隊を健全にする考え方だ。

※宣伝がうまくいって、大量の商品やサービスが供給できるよ
うになっても、それが欠陥商品や悪質サービスだったら、社会
に害をもたらし、損害賠償を請求されて大損害になるだけだ。
 ブームに便乗して、得意分野ではない物を扱うと失敗する。
また、ブームはすぐに去ってしまうので、在庫をかかえることに
なり、利益は少ない。
 ライバルとの安値競争やシェア争いは、社会にとってなんの
利益にもならず、企業価値を失うことになる。
 商品やサービスの消費が増えた時こそ、商品管理やサービ
スの向上につとめ、無理な供給になりそうならやめる勇気も必
要だ。
 定番商品や老舗のサービスは、目立たず、邪魔にならず、
人になじむものだ。


それ戦勝、攻取して、その功を修めざるは凶なり。
命(な)づけて費留と曰(い)う。
ゆえに曰く、明主はこれを慮(おもんぱか)り、良将はこれを修
む。
利にあらざれば動かず、得るにあらざれば用いず、危うきにあ
らざれば戦わず。
主は怒りをもって師を興(おこ)すべからず、将は慍(いきどお)
りをもって戦いを致すべからず。
利に合して動き、利に合せずして止む。
怒りはもってまた喜ぶべく、慍りはもってまた悦ぶべきも、亡国
はもってまた存すべからず、死者はもってまた生くべからず。
ゆえに明君はこれを慎しみ、良将はこれを警(いまし)む。
これ国を安んじ軍を全うするの道なり。

夫戰勝攻取、而不修其功者凶
命曰費留
故曰、明主慮之、良將修之
非利不動、非得不用、非危不戰
主不可以怒而興師、將不可以慍而致戰
合於利而動、不合於利而止
怒可以復喜、慍可以復悦、亡國不可以復存、
死者不可以復生
故明君愼之、良將警之
此安國全軍之道也

2012年5月12日土曜日

火攻篇・熱気のある火

_火攻めには、必ず五火の変が表れるので、それに対応す
る。
火災が内部から発生すれば、いそいで外部の守備体制を
整える。
火災が発生しても、戦争になる気配がなければ、待機して
攻撃してはいけない。
火災の状況を見極めて、その様子に対応して行動し、無
理な行動はしてはいけない。
火災が外部から発生させられるようなら、内部から発生す
るのを待つことはなく、機会をみて発生させればいい。
火災が風に吹かれて発生していれば、向かい風で攻撃し
てはいけない。
昼の風は長く続くが、夜の風はすぐにやむ。
軍事行動は、必ず五火の変があることを理解して、多人
数で守備する。

だから、火で攻めすることで効果があるのは、熱だ。
水で攻めすることで効果があるのは、強さだ。
水では途絶えさせることはできても、奪うことはできない。

※東日本大震災が発生した時に、中国や北朝鮮にとって
はチャンスだったはすだが、攻撃はしてこなかった。
その前の阪神・淡路大震災の時にも、なんのリアクション
もなかった。
アメリカ軍基地があるからだろうか?
大義名分がないからだろうか?
日本では、中国や北朝鮮を敵視して、軍備増強の脅威を
主張して、アメリカ軍基地の必要性や防衛力強化を正当化
しようとしているが、これらの国が攻めてくることはない。
なぜなら、占領して役に立つような「島」ではないからだ。
日本は占領すれば、かえってお荷物になる「死地」だ。
日本が軍備増強すれば、中国や北朝鮮の軍備増強を正
当化させるだけで、逆効果になる。
日本はこんな稚拙な宣伝しかできない。
世界から見れば、日本は「ゴキブリ」と同じで、近くにいる
が生態がよく分からない存在だ。
花火のようにきれいな火なら、目だってアピールできるが、
ロウソクの火ではくすんで見えるだけだ。
例えば、山田洋次監督の映画「男はつらいよ」は、世界的
にも高い評価を受けているが、登場する人物は、勤勉な日
本人と恋人に何度もフラれるやんちゃな男で、憧れの存在
ではない。
映画「007」のジェームズ・ボンドとは真逆で、どちらが国
のイメージアップにつながるかよく分かる。
勤勉で慎ましく、大震災が起きても暴動や略奪が起きない
ことは、自慢できることだが、宣伝としては弱い。
熱気が起きるような宣伝でなければ意味がないということ
だ。
ちなみに、水は力で押し流す強さがあるが、後に残るのは
破壊された物で、建設的な効果がないということだ。


およそ火攻は、必ず五火の変に因(よ)りてこれに応ず。
火、内に発すれば、早くこれに外に応ず。
火、発してその兵、静かなるは、待ちて攻むることなかれ。
その火力を極め、従うべくしてこれに従い、従うべからずして
止む。
火、外に発すべくんば、内に待つことなく、時をもってこれを
発せよ。
火、上風に発すれば、下風を攻むることなかれ。
昼の風は久しく、夜の風は止む。
およそ軍は必ず五火の変あるを知り、数をもってこれを守る。

ゆえに火をもって攻を佐(たす)くる者は明なり。
水をもって攻を佐くる者は強なり。
水はもって絶つべく、もって奪うべからず。

凡火攻、必因五火之變而應之
火發於内、則早應之於外
火發兵靜者、待而勿攻
極其火力、可從而從之、不可從而止
火可發於外、無待於内、以時發之
火發上風、無攻下風
晝風久、夜風止
凡軍必知有五火之變、以數守之

故以火佐攻者明
以水佐攻者強
水可以絶、不可以奪

2012年5月5日土曜日

火攻篇・宣伝(プロパガンダ)

_火攻めには5つの目的がある。
1に、人を焼く。
2に、蓄えた物を焼く。
3に、車両を焼く。
4に、倉を焼く。
5に、軍隊を焼く。
火が燃えさかるのには、必ず原因がある。
物を焼く火は、必ず最初から備えられているものだ。
火をつけるのには時があり、火が燃え広がるのには日があ
り、時とは、空気が乾燥していることだ。
日とは、月が箕(き)・壁・翼・軫(しん)にあることだ。
だいたいこの四宿は風が起きる日だ。

※現代は放火よりも爆破のほうが多くなっている。また、燃え
にくい物が増えている。
日常では役に立たないので、この火攻篇は宣伝(プロパガ
ンダ)の方法と考えたほうがいいだろう。
宣伝の効果は、
1に、人を豊かにする。
2に、物を豊かにする。
3に、流通を発展させる。
4に、都市を発展させる。
5に、文化を発展させる。
宣伝が有効に広まるのには、必ず原因がある。
それは、商品やサービスに最初から備わっているものだ。
宣伝するにはタイミングがあり、広めるには方法がある。
タイミングとは、消費者の要求が増している時だ。
方法とは、口コミとかマスコミを利用することだ。
ちなみに、インターネットを広告媒体と思っている人が多い
が、テレビやラジオのように、つけていれば広告が勝手に流
れてくるものではなく、知りたいと思う人が自分で行動しなけ
れば知ることができないので、広告媒体ではない。
インターネットの情報が広まっているのは、マスコミが取り
上げて、情報を垂れ流しにするからで、これを規制すれば、
インターネットで情報が広まるのは難しくなる。
だから、マスコミの広告収入が、インターネットに脅かされて
減収しているのは、自分たちが、インターネットの情報を取り
上げるからで、自分で自分の首を絞めているのと同じだ。


孫子曰く、およそ火攻に五あり。
一に曰く、人を火(や)く、
二に曰く、積(し)を火く、
三に曰く、輜(し)を火く、
四に曰く、庫を火く、
五に曰く、隊を火く。
火を行なうには必ず因あり。
煙火は必ず素(もと)より具(そな)う。
火を発するに時あり、火を起こすに日あり、時とは天の燥(か
わ)けるなり。
日とは、月の箕(き)・壁・翼・軫(しん)にあるなり。
およそこの四宿は風、起こるの日なり。

孫子曰、凡火攻有五
一曰火人、
二曰火積、
三曰火輜、
四曰火庫、
五曰火隊
行火必有因
煙火必素具
發火有時、起火有日、時者天之燥也
日者月在箕壁翼軫也
凡此四宿者、風起之日也

2012年4月28日土曜日

九地篇・戦争の終結

_だから、戦争するということは、敵の意思をよく知って共感し、
敵の内部から反抗が起きるように支援して、遠方にいながら、
敵の将軍を殺すことだ。
これができる者を巧みによく事を成す者というのだ。
そこで、政略を実行する日は、関所をいつもの様に開けて、
通行手形を選別し、敵国からの使者だったら通さず、朝廷に上
訴して、政略を実行にうつし誅殺する。
敵の内通者が国境の門を開けたら、必ず、いそいで入って、
内通者が集結している場所にまず行き、ひそかに内通者たち
と会い、約束したことを実行して、敵に成りすまし、作戦を完了
させる。
ようするに、始め処女のようにおしとやかにして、敵の内通者
が見つかり、心を開いたら、後は逃げるウサギのように速やか
に実行すれば、敵対する者は、拒絶する暇さえない。

※徳川家康は、豊臣秀吉の家臣となり、秀吉の家臣たちと交際
して共感しあい、誰が味方になるか、誰が敵になるかを見定め
た。
そして、秀吉が死ぬと、すぐに家臣同士の対立をあおり、強大
な権力と財力を利用して、家臣の苦労や不満を汲み取り、支援
して恩を売ることで実行支配者となった。
後は反抗分子を少しずつリストラするだけでよかったのだが、
オランダから出航した東インド貿易の船、リーフデ号が漂着し、
この船に「大型の青銅製の大砲19門、マスケット銃500挺、
砲弾5000発、鎖弾300発など」が積まれていたのを家康は手
に入れ、合戦をして一気に天下をものにしようとした。
それが関ヶ原の合戦で、思わぬ苦戦になり、こともあろうに、
秀吉の血縁関係にあった小早川秀秋に助けを求めるはめにな
り、秀吉の家臣の影響力が残ってしまった。
結局、大坂の役まで、天下をものにできず、死ぬまで戦わなけ
ればいけなくなった。
家康は「始めは処女のごとく、後には脱兎のごとし」を実践して
成功したが、余計な力業で後味の悪い最期となった。
このことがなければ、幕末に豊臣家の家臣の末裔による倒幕
はなく、江戸時代はまだ続いたかもしれない。


ゆえに兵をなすの事は、敵の意に順詳し、敵を一向に并(あわ)
せて、千里に将を殺すに在り。
これを巧みによく事を成す者と謂(い)うなり。
このゆえに政、挙(あ)ぐるの日、関(かん)を夷(とど)め、符を
折りて、その使を通ずることなく、 廊廟(ろうびょう)の上に厲(は
げ)まし、もってその事を誅(せ)む。
敵人、開闔(かいこう)すれば必ず亟(すみや)かにこれに入り、
その愛するところを先にして微(ひそ)かにこれと期し、践墨(せ
んぼく)して敵に随(したが)い、もって戦事を決す。
このゆえに始めは処女のごとく、敵人、戸を開き、 後には脱兎
(だっと)のごとくにして、敵、拒(ふせ)ぐに及ばず。

故爲兵之事、在於順詳敵之意、并敵一向、千里殺將
此謂巧能成事者也
是故政舉之日、夷關折符、無通其使、厲於廊廟之上、
以誅其事
敵人開闔、必亟入之、先其所愛、微與之期、踐墨隨敵、
以決戰事
是故始如處女、敵人開戸、後如脱兎、敵不及拒

2012年4月21日土曜日

九地篇・領民を動かす

_ようするに、敵国の考え方を知らない者は、かかわり結束す
ることができない。
山林、険しい山、狙われやすい湿地帯などの地形を知らない
者は、軍隊を行かせることができない。
土地勘のある者を味方につけることができない者は、地の利
を得ることができない。
敵国に介入しようとする者が、一つも知らないでは、覇道や王
道の戦争にはならない。
それが覇道や王道の戦争なら、大国を成敗するとしても、そ
の国の民衆が結集して反抗することはない。
威勢を敵対する者に加えれば、それらの者に味方する者はい
ない。
だから、諸国を侵略しなくても、諸国の利権を手に入れなくて
も、諸国の領民がこちらの考え方を信頼して、威勢が敵対する
者に加えられる。
それで、敵対する者の城は攻め落とせ、敵対する者の国は滅
びるのだ。
敵国の規定にはない褒賞を敵国の領民に与え、敵国の政治
にはない公平な規則を敵国の領民に示して、それを支持する
敵国の領民が、敵国の全軍に反抗する時は一致団結したもの
となる。
敵国の領民を反抗させるには、行動で示し、言葉で言ってい
るだけではだめだ。
敵国の領民を反抗させるには、利益を与え、災いがあると言っ
ているだけではだめだ。
敵国の領民に滅びる地にいることを認識させて、希望のない
状態になってから救い出す。
多くの者は災いがふりかかって、初めて争うようになる。

※敵国の領民がいい国に住んでいると思っているかぎり、その
国を攻撃すれば、侵略になる。
仮に領民が苦しんでいたとしても、それを大義名分に攻撃す
れば、これも侵略になる。
領民が自覚して、自分たちで立ち上がり、支援を求めてきた
時に大義名分を得て攻撃できる。
そうなるように、規定にはない褒賞や公平な規則を示して、
実行してみせる。
例えば、褒賞は地位の低い者に多くし、規則は地位の高い者
ほど厳しくする。
ただし、絶対にしてはいけないことは「敵に塩を送る」ことだ。
上杉謙信は、敵対する武田信玄が今川氏と北条氏に海産物
と塩の輸送を封じられて窮地におちいった時、信玄に塩を送っ
て助けた。
これは美談として伝わっているが、敵対する国を助ければ、
それだけ争いが長引き、より多くの者が無駄死にすることにな
る。
もし助けるとしたら、信玄が「自分の首と引き換えに領民を助
けて欲しい」と懇願してきた時だ。
謙信が信玄を家臣にすることができれば、天下統一も夢では
なかったかもしれない。


このゆえに諸侯の謀を知らざる者は預(あらかじ)め交わること
あたわず。
山林、険阻、沮沢(そたく)の形を知らざる者は軍を行(や)るこ
とあたわず。
郷導を用いざる者は地の利を得ることあたわず。
四の五の者、一を知らざるも覇王の兵にあらざるなり。
それ覇王の兵、大国を伐(う)てば、すなわちその衆、聚(あつ)
まることを得ず。
威、敵に加うれば、すなわちその交わり合うことを得ず。
このゆえに天下の交わりを争わず、天下の権を養わず、己の私
を信べ、威、敵に加わる。
ゆえにその城は抜くべく、その国はヤブるべし。
無法の賞を施し、無政の令を懸け、三軍の衆を犯すこと一人を
使うがごとし。
これを犯すに事をもってし、告ぐるに言をもってすることなかれ。
これを犯すに利をもってし、告ぐるに害をもってすることなかれ。
これを亡地に投じてしかるのちに存し、これを死地に陥れてしか
るのちに生く。
それ衆は害に陥れて、しかるのちによく勝敗をなす。

是故不知諸侯之謀者、不能預交
不知山林險阻沮澤之形者、不能行軍
不用郷導者、不能得地利
四五者不知一、非霸王之兵也
夫霸王之兵、伐大國則其衆不得聚
威加於敵、則其交不得合
是故不爭天下之交、不養天下之權、信己之私、威加於敵
故其城可拔、其國可ヤブ
施無法之賞、懸無政之令、犯三軍之衆、若使一人
犯之以事、勿告以言
犯之以利、勿告以害
投之亡地、然後存、陷之死地、然後生
夫衆陷於害、然後能爲勝敗