道とは、政治が民意を反映しているか。
天とは、バランスを保ち、公平であるか。
地とは、事態の把握が正しくされているか。
将とは、実行する者に素質、信用があるか。
法とは、ルールを作る能力があるか。
(民意を反映した政策により、事態に対応した法律を整
備し、公平に運用する。それには信用のおける者があ
たる必要がある)
この5つの備えを理解している者が勝ち、理解してい
ないものが負ける。だからこの備えを整えるために武器
を使う。そして不備を見つけ、強化しなければ戦えない。
道とは、民をして上(かみ)と意を同じくし、これと死すべ
くこれと生くべくして、危きを畏(おそ)れざるなり
天とは、陰陽・寒暑・時制なり
地とは遠近・険易・広狭・死生なり
将とは、智・信・仁・勇・厳なり
法とは、曲制・官道・主用なり
およそこの五者は、将は聞かざることなきも、これを知る
者は勝ち、知らざる者は勝たず
ゆえにこれを校(くら)ぶるに計をもってして、その情を索
(もと)む
道者令民與上同意也、故可以與之死、可以與之生、
而不畏危
天者陰陽寒暑時制也
地者遠近險易廣狹死生也
將者智信仁勇嚴也
法者曲制官道主用也
凡此五者、將莫不聞、知之者勝、不知者不勝
故校之以計、而索其情