戦争に慣れた者は、兵士を疲労させず、食糧は途
絶えさせない。
指揮者は国から出すが、人材や資材、食糧は敵地
から調達する。
だから戦争準備がすぐにできる。
国が衰退するのは無駄に動かすからだ。
国民からすべてを賄おうとすれば困窮する。
戦争が国の内部や周辺で起こった場合、消耗戦と
なる。
国民の財産がほとんど失われてしまう。
そのため国は財源を失う。
だから戦争は先手をうって敵地でおこなうようにす
る。
それだけでも敵は衰退していく。
※この文章はインドア派の発想の重要性を示してい
る。
世界に名だたる大企業は現地調達が大前提だ。
本社には少人数の頭脳集団しかいない。
東日本大震災では、救出に自衛隊が動き、食糧、
資材を遠くから運ばなければいけなかった。また、被
災者が避難場所を何度もかえられるという失態もあっ
た。
昔から津波があることは知られているのなら、なぜ
津波に飲み込まれることを前提とした住宅にしないの
か?
日本の造船技術を使えば海底でも生活できるような
住宅はできるはずだ。
カニは潮の満干を前提に巣を作る。
海底都市を地上に造ってもいいはずだ。観光スポッ
トにもなる。
食糧も各地域に給食センターを作り、余剰作物など
を集めて備蓄し、平時から弁当を作り、無料で配布し
ていれば、こうした時に困ることはない。
義援金も電子マネーにすれば、すぐに使えるように
なる。
「運ぶ、配布する」というアウトドア派の発想では手
遅れになるだけだ。
善く兵を用うる者は、役は再びは籍せず、糧は三たび
は載(さい)せず。
用を国に取り、糧を敵による。
ゆえに軍食足るべきなり。
国の師に貧なるは、遠く輸(いた)せばなり。
遠く輸さば百姓貧し。
師に近き者は貴売(きばい)すればなり。
貴売すればすなわち百姓は財竭(つ)く。
財竭くればすなわち丘役(きゅうえき)に急にして、力
屈し財殫(つ)き、中原のうち、家に虚しく、百姓の費、
十にその七を去る。
公家の費、破車、罷馬(ひば)、甲冑、矢弩(しど)、戟
楯(げきじゅん)、蔽櫓(へいろ)、丘牛(きゅうぎゅう)、
大車、十にその六を去る。
ゆえに智将は務めて敵に食(は)む。
敵の一鍾(しょう)を食むは、わが二十鍾に当たり、キ
カン一石は、わが二十石に当たる。
善用兵者、役不再籍、糧不三載
取用於國、因糧於敵
故軍食可足也
國之貧於師者遠輸
遠輸則百姓貧
近於師者貴賣
貴賣則百姓財竭
財竭則急於丘役、力屈財殫、中原内虚於家、
百姓之費、十去其七
公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、
丘牛大車、十去其六
故智將務食於敵
食敵一鍾、當吾二十鍾、キカン一石、當吾二十石
2011年6月18日土曜日
2011年6月11日土曜日
作戦篇・長期戦
戦争には、兵器や食糧などの調達、事前の工作に
膨大な費用がかかる。
長期戦や遠征になればなおさらで、兵士も疲労する。
城を攻めれば、損害は多く、その間、国の守りが手
薄になる。
こうした戦い方をしていると敵以外にもつけ入る隙を
与えてしまう。
そうなれば知恵がある者でも対処できなくなる。
だから戦争は短期戦が基本で、長期戦や遠征を避
ける。
長期戦で勝ったとしても利益はほとんどない。
こうした損失を踏まえておかなければ、ただの殺し
合いになるだけで、本来の目的を達成することはでき
ない。
※これは時代や国によって違う場合がある。
現在のように飛行機や弾道ミサイルによる空爆がで
きれば、城攻めはそんなに難しくない。
古代中国の城は都市を城壁で囲った城郭都市なの
で城攻めが難しかった。
日本では織田信長や豊臣秀吉が敵の城の側に城(砦)
を築く、「付城」で、遠征を避け、敵の動きを封じ、短期
戦を何度も繰り返すことで長期戦でも勝ち、天下統一
もできた。
徳川家康は戦いでは勝っても目的を達成することが
できず、子の秀忠や孫の家光の時代になってようやく
天下を掌握した。こうした長期戦もある。
この文章は「目先の利益に飛びつかず、その先の損
失も考えよ」といった解釈をしたほうがいい。
孫子曰く、およそ兵を用うるの法は、馳車(ちしゃ) 千
駟(せんし)、革車(かくしゃ)千乗、帯甲(たいこう)十
万、千里にして糧を饋(おく)るときは、すなわち内外
の費、賓客の用、膠漆(こうしつ)の材、車甲の奉(ほ
う)、日に千金を費して、しかるのちに十万の師、挙が
る。
その戦いを用(おこ)なうや久しければ、すなわち兵を
鈍(つか)らせ鋭を挫(くじ)く。
城を攻むればすなわち力屈き、久しく師を暴(さら)さ
ば、すなわち国用(こくよう)足らず。
それ兵を鈍(つか)らせ鋭を挫き、力を屈くし、貨を殫
(つ)くすときは、すなわち諸侯その弊に乗じて起こる。
智者ありといえども、そのあとを善くすることあたわず。
ゆえに兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧の久しきを睹
(み)ざるなり。
それ兵久しくして国の利する者は、いまだこれあらざ
るなり。
ゆえにことごとく用兵の害を知らざる者は、すなわち
ことごとく用兵の利をも知ることあたわざるなり。
孫子曰、凡用兵之法、馳車千駟、革車千乘、
帶甲十萬、千里饋糧、則内外之費、賓客之用、
膠漆之材、車甲之奉、日費千金、
然後十萬之師舉矣
其用戰也、勝久則鈍兵挫鋭
攻城則力屈、久暴師則國用不足
夫鈍兵挫鋭、屈力殫貨、則諸侯乘其弊而起
雖有智者、不能善其後矣
故兵聞拙速、未睹巧之久也
夫兵久而國利者、未之有也
故不盡知用兵之害者、則不能盡知用兵之利也
膨大な費用がかかる。
長期戦や遠征になればなおさらで、兵士も疲労する。
城を攻めれば、損害は多く、その間、国の守りが手
薄になる。
こうした戦い方をしていると敵以外にもつけ入る隙を
与えてしまう。
そうなれば知恵がある者でも対処できなくなる。
だから戦争は短期戦が基本で、長期戦や遠征を避
ける。
長期戦で勝ったとしても利益はほとんどない。
こうした損失を踏まえておかなければ、ただの殺し
合いになるだけで、本来の目的を達成することはでき
ない。
※これは時代や国によって違う場合がある。
現在のように飛行機や弾道ミサイルによる空爆がで
きれば、城攻めはそんなに難しくない。
古代中国の城は都市を城壁で囲った城郭都市なの
で城攻めが難しかった。
日本では織田信長や豊臣秀吉が敵の城の側に城(砦)
を築く、「付城」で、遠征を避け、敵の動きを封じ、短期
戦を何度も繰り返すことで長期戦でも勝ち、天下統一
もできた。
徳川家康は戦いでは勝っても目的を達成することが
できず、子の秀忠や孫の家光の時代になってようやく
天下を掌握した。こうした長期戦もある。
この文章は「目先の利益に飛びつかず、その先の損
失も考えよ」といった解釈をしたほうがいい。
孫子曰く、およそ兵を用うるの法は、馳車(ちしゃ) 千
駟(せんし)、革車(かくしゃ)千乗、帯甲(たいこう)十
万、千里にして糧を饋(おく)るときは、すなわち内外
の費、賓客の用、膠漆(こうしつ)の材、車甲の奉(ほ
う)、日に千金を費して、しかるのちに十万の師、挙が
る。
その戦いを用(おこ)なうや久しければ、すなわち兵を
鈍(つか)らせ鋭を挫(くじ)く。
城を攻むればすなわち力屈き、久しく師を暴(さら)さ
ば、すなわち国用(こくよう)足らず。
それ兵を鈍(つか)らせ鋭を挫き、力を屈くし、貨を殫
(つ)くすときは、すなわち諸侯その弊に乗じて起こる。
智者ありといえども、そのあとを善くすることあたわず。
ゆえに兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧の久しきを睹
(み)ざるなり。
それ兵久しくして国の利する者は、いまだこれあらざ
るなり。
ゆえにことごとく用兵の害を知らざる者は、すなわち
ことごとく用兵の利をも知ることあたわざるなり。
孫子曰、凡用兵之法、馳車千駟、革車千乘、
帶甲十萬、千里饋糧、則内外之費、賓客之用、
膠漆之材、車甲之奉、日費千金、
然後十萬之師舉矣
其用戰也、勝久則鈍兵挫鋭
攻城則力屈、久暴師則國用不足
夫鈍兵挫鋭、屈力殫貨、則諸侯乘其弊而起
雖有智者、不能善其後矣
故兵聞拙速、未睹巧之久也
夫兵久而國利者、未之有也
故不盡知用兵之害者、則不能盡知用兵之利也
2011年6月4日土曜日
計篇・戦争に勝つ者
だから戦争に勝つのは、最悪の事態を想定して、こ
うした備えを整えているからだ。
戦争に負けるのは、最悪の事態を想定せず、備えを
万全にしていないからだ。
最悪の事態を想定して備えていれば勝つことができ
るが、最悪の事態を想定しても備えが不備ならば負け
る。そもそも最悪の事態を想定しなければ意味がない。
私はこうして結末からさかのぼって勝つ道を探ってい
る。
※これは「相手から得た情報から勝算があるかどうか
を検討する」と解釈されているが、こちらに勝算がなくて
も相手は攻撃してくる。
そもそも地震が予測できないように、相手の情報を正
確に得ることなどできない場合が多い。
性善説で対処するのではなく、性悪説で最悪の事態
を想定することで備えを整えることができ、被害がでた
としても最小限で食い止められ、復興がはやくなる。
それいまだ戦わずして廟算(びょうさん)して勝つ者は、
算を得ること多ければなり。
いまだ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得るこ
と少なければなり。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。しかるをいわんや
算なきにおいてをや。
われこれをもってこれを観るに、勝負見(あら)わる。
夫未戰而廟算勝者、得算多也
未戰而廟算不勝者、得算少也
多算勝、少算不勝、而況於無算乎
吾以此觀之、勝負見矣
うした備えを整えているからだ。
戦争に負けるのは、最悪の事態を想定せず、備えを
万全にしていないからだ。
最悪の事態を想定して備えていれば勝つことができ
るが、最悪の事態を想定しても備えが不備ならば負け
る。そもそも最悪の事態を想定しなければ意味がない。
私はこうして結末からさかのぼって勝つ道を探ってい
る。
※これは「相手から得た情報から勝算があるかどうか
を検討する」と解釈されているが、こちらに勝算がなくて
も相手は攻撃してくる。
そもそも地震が予測できないように、相手の情報を正
確に得ることなどできない場合が多い。
性善説で対処するのではなく、性悪説で最悪の事態
を想定することで備えを整えることができ、被害がでた
としても最小限で食い止められ、復興がはやくなる。
それいまだ戦わずして廟算(びょうさん)して勝つ者は、
算を得ること多ければなり。
いまだ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得るこ
と少なければなり。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。しかるをいわんや
算なきにおいてをや。
われこれをもってこれを観るに、勝負見(あら)わる。
夫未戰而廟算勝者、得算多也
未戰而廟算不勝者、得算少也
多算勝、少算不勝、而況於無算乎
吾以此觀之、勝負見矣
2011年5月28日土曜日
計篇・相手をかく乱する
戦争は相手をかく乱することだ。
だからバカなフリをしたり、役立たずに見せかけたり、
まだ動かないと見せて、すぐに行動したり、餌で誘った
り、相手に考えさせず、普通にして悟られず、引き際を
わきまえ、相手を怒らせたり、優越感を与えたり、楽し
ませて安心させ、信用を得て、こちらの意のままに動か
す。
こうすることで相手を無防備にさせ、その隙をつく。
これはルールがあるわけではなく、何をどう使うかは
状況による。
普段は静かで、人に恵みを与えてくれる海が、津波と
なり、多くの人命を奪うのは、この理屈にかなっている。
※この文章も一般的には「戦争はだましあいである」と
解釈されているが、信用がなくなり、敵を増やすだけで、
大義名分も得られない。
ちゃかして相手のペースを狂わせる。または味方のフ
リをして足を引っ張る程度と考えたほうがいい。
兵とは詭道(きどう)なり
ゆえに能(のう)なるもこれに不能を示し、用なるもこれ
に不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれ
に近きを示し、利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取
り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、怒(ど)
にしてこれを撓(みだ)し、卑(ひ)にしてこれを驕(おご)
らせ、佚(いつ)にしてこれを労し、親にしてこれを離す
その無備を攻め、その不意に出(い)ず
これ兵家の勢、先には伝うべからざるなり
兵者詭道也
故能而示之不能、用而示之不用、近而示之遠、
遠而示之近、利而誘之、亂而取之、實而備之、
強而避之、怒而撓之、卑而驕之、佚而勞之、
親而離之
攻其無備、出其不意
此兵家之勢、不可先傳也
だからバカなフリをしたり、役立たずに見せかけたり、
まだ動かないと見せて、すぐに行動したり、餌で誘った
り、相手に考えさせず、普通にして悟られず、引き際を
わきまえ、相手を怒らせたり、優越感を与えたり、楽し
ませて安心させ、信用を得て、こちらの意のままに動か
す。
こうすることで相手を無防備にさせ、その隙をつく。
これはルールがあるわけではなく、何をどう使うかは
状況による。
普段は静かで、人に恵みを与えてくれる海が、津波と
なり、多くの人命を奪うのは、この理屈にかなっている。
※この文章も一般的には「戦争はだましあいである」と
解釈されているが、信用がなくなり、敵を増やすだけで、
大義名分も得られない。
ちゃかして相手のペースを狂わせる。または味方のフ
リをして足を引っ張る程度と考えたほうがいい。
兵とは詭道(きどう)なり
ゆえに能(のう)なるもこれに不能を示し、用なるもこれ
に不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれ
に近きを示し、利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取
り、実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、怒(ど)
にしてこれを撓(みだ)し、卑(ひ)にしてこれを驕(おご)
らせ、佚(いつ)にしてこれを労し、親にしてこれを離す
その無備を攻め、その不意に出(い)ず
これ兵家の勢、先には伝うべからざるなり
兵者詭道也
故能而示之不能、用而示之不用、近而示之遠、
遠而示之近、利而誘之、亂而取之、實而備之、
強而避之、怒而撓之、卑而驕之、佚而勞之、
親而離之
攻其無備、出其不意
此兵家之勢、不可先傳也
2011年5月21日土曜日
計篇・武器とは
武器とは、
1.大義名分を得ること
2.指導力
3.行動するタイミング
4.活動を邪魔しないルール
5.適材適所
6.学習能力
7.決断力
これらがあれば憂いはない。
武器を使えば勝てる。
武器を持っていなければ負ける。
武器を持っていても使わなければ、力を発揮できない。
武器を有効に活用することで、5つの備えが生きてくる。
※この文章は一般的には下記のように自分と相手の比
較により勝敗を予測するといった解釈をしている。
1.君主はどちらが民心を掌握できる賢明さを備えてい
るか
2.将軍の能力はどちらが優れているか
3.天地がもたらす利点はどちらにあるか
4.軍法や命令はどちらが徹底しているか
5.兵力はどちらが強大か
6.兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか
7.賞罰はどちらが明確に実行されているか
しかし、自分のほうに不備があり弱いからといって、戦
いを回避できるとはかぎらない。
敵は、これらを知ったうえで、弱いところをついてくるか
らだ。
弱者が強者に勝つには、弱者にも使える武器を持つこ
とが重要だ。
どんなに強力な武器があっても使えなければ意味がな
い。
曰く、主いずれか有道なる、将いずれか有能なる、天地
いずれか得たる、法令いずれか行なわる、兵衆いずれか
強き、士卒いずれか練(なら)いたる、賞罰いずれか明ら
かなると
われこれをもって勝負を知る
将、わが計を聴くときは、これを用うれば必ず勝つ、これ
を留めん
将、わが計を聴かざるときは、これを用うれば必ず敗る、
これを去らん
計、利としてもって聴かるれば、すなわちこれが勢をなし
て、もってその外を佐(たす)く
勢とは。利によりて権を制するなり
曰主孰有道、將孰有能、天地孰得、法令孰行、
兵衆孰強、士卒孰練、賞罰孰明
吾以此知勝負矣
將聽吾計、用之必勝、留之
將不聽吾計、用之必敗、去之
計利以聽、乃爲之勢、以佐其外
勢者因利而制權也
1.大義名分を得ること
2.指導力
3.行動するタイミング
4.活動を邪魔しないルール
5.適材適所
6.学習能力
7.決断力
これらがあれば憂いはない。
武器を使えば勝てる。
武器を持っていなければ負ける。
武器を持っていても使わなければ、力を発揮できない。
武器を有効に活用することで、5つの備えが生きてくる。
※この文章は一般的には下記のように自分と相手の比
較により勝敗を予測するといった解釈をしている。
1.君主はどちらが民心を掌握できる賢明さを備えてい
るか
2.将軍の能力はどちらが優れているか
3.天地がもたらす利点はどちらにあるか
4.軍法や命令はどちらが徹底しているか
5.兵力はどちらが強大か
6.兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか
7.賞罰はどちらが明確に実行されているか
しかし、自分のほうに不備があり弱いからといって、戦
いを回避できるとはかぎらない。
敵は、これらを知ったうえで、弱いところをついてくるか
らだ。
弱者が強者に勝つには、弱者にも使える武器を持つこ
とが重要だ。
どんなに強力な武器があっても使えなければ意味がな
い。
曰く、主いずれか有道なる、将いずれか有能なる、天地
いずれか得たる、法令いずれか行なわる、兵衆いずれか
強き、士卒いずれか練(なら)いたる、賞罰いずれか明ら
かなると
われこれをもって勝負を知る
将、わが計を聴くときは、これを用うれば必ず勝つ、これ
を留めん
将、わが計を聴かざるときは、これを用うれば必ず敗る、
これを去らん
計、利としてもって聴かるれば、すなわちこれが勢をなし
て、もってその外を佐(たす)く
勢とは。利によりて権を制するなり
曰主孰有道、將孰有能、天地孰得、法令孰行、
兵衆孰強、士卒孰練、賞罰孰明
吾以此知勝負矣
將聽吾計、用之必勝、留之
將不聽吾計、用之必敗、去之
計利以聽、乃爲之勢、以佐其外
勢者因利而制權也
2011年5月14日土曜日
計篇・5つの備え
道とは、政治が民意を反映しているか。
天とは、バランスを保ち、公平であるか。
地とは、事態の把握が正しくされているか。
将とは、実行する者に素質、信用があるか。
法とは、ルールを作る能力があるか。
(民意を反映した政策により、事態に対応した法律を整
備し、公平に運用する。それには信用のおける者があ
たる必要がある)
この5つの備えを理解している者が勝ち、理解してい
ないものが負ける。だからこの備えを整えるために武器
を使う。そして不備を見つけ、強化しなければ戦えない。
道とは、民をして上(かみ)と意を同じくし、これと死すべ
くこれと生くべくして、危きを畏(おそ)れざるなり
天とは、陰陽・寒暑・時制なり
地とは遠近・険易・広狭・死生なり
将とは、智・信・仁・勇・厳なり
法とは、曲制・官道・主用なり
およそこの五者は、将は聞かざることなきも、これを知る
者は勝ち、知らざる者は勝たず
ゆえにこれを校(くら)ぶるに計をもってして、その情を索
(もと)む
道者令民與上同意也、故可以與之死、可以與之生、
而不畏危
天者陰陽寒暑時制也
地者遠近險易廣狹死生也
將者智信仁勇嚴也
法者曲制官道主用也
凡此五者、將莫不聞、知之者勝、不知者不勝
故校之以計、而索其情
天とは、バランスを保ち、公平であるか。
地とは、事態の把握が正しくされているか。
将とは、実行する者に素質、信用があるか。
法とは、ルールを作る能力があるか。
(民意を反映した政策により、事態に対応した法律を整
備し、公平に運用する。それには信用のおける者があ
たる必要がある)
この5つの備えを理解している者が勝ち、理解してい
ないものが負ける。だからこの備えを整えるために武器
を使う。そして不備を見つけ、強化しなければ戦えない。
道とは、民をして上(かみ)と意を同じくし、これと死すべ
くこれと生くべくして、危きを畏(おそ)れざるなり
天とは、陰陽・寒暑・時制なり
地とは遠近・険易・広狭・死生なり
将とは、智・信・仁・勇・厳なり
法とは、曲制・官道・主用なり
およそこの五者は、将は聞かざることなきも、これを知る
者は勝ち、知らざる者は勝たず
ゆえにこれを校(くら)ぶるに計をもってして、その情を索
(もと)む
道者令民與上同意也、故可以與之死、可以與之生、
而不畏危
天者陰陽寒暑時制也
地者遠近險易廣狹死生也
將者智信仁勇嚴也
法者曲制官道主用也
凡此五者、將莫不聞、知之者勝、不知者不勝
故校之以計、而索其情
2011年5月7日土曜日
計篇・戦争は国の存亡
戦争は国の存亡にかかわる外交手段であり、使えば
致命的な損害がでる。しかし、生きるために避けること
ができないこともある。
自分たちから起こす戦争には、よほどの大義名分が
必要で、かりに大義名分があったとしても犯罪にかわり
はない。
大震災のように避けることができない、国の存亡にか
かわる事態も戦争と同じだ。
だから戦争に対処するには5つの備えが必要であり、
実行するには有効な武器が必要だ。
5つの備えとは、1に道、2に天、3に地、4に将、5に
法だ。
孫子曰(いわ)く、兵とは国の大事なり、死生の地、
存亡の道、察せざるべからざるなり
ゆえにこれを経(はか)るに五事をもってし、これを
校(くら)ぶるに計をもってして、その情を索(もと)む
一に曰く道(みち)、二に曰く天、三に曰く地、四に曰
く将、五に曰く法なり
孫子曰、兵者國之大事、死生之地、存亡之道、
不可不察也
故經之以五事、校之以計、而索其情
一曰道、二曰天、三曰地、四曰將、五曰法
致命的な損害がでる。しかし、生きるために避けること
ができないこともある。
自分たちから起こす戦争には、よほどの大義名分が
必要で、かりに大義名分があったとしても犯罪にかわり
はない。
大震災のように避けることができない、国の存亡にか
かわる事態も戦争と同じだ。
だから戦争に対処するには5つの備えが必要であり、
実行するには有効な武器が必要だ。
5つの備えとは、1に道、2に天、3に地、4に将、5に
法だ。
孫子曰(いわ)く、兵とは国の大事なり、死生の地、
存亡の道、察せざるべからざるなり
ゆえにこれを経(はか)るに五事をもってし、これを
校(くら)ぶるに計をもってして、その情を索(もと)む
一に曰く道(みち)、二に曰く天、三に曰く地、四に曰
く将、五に曰く法なり
孫子曰、兵者國之大事、死生之地、存亡之道、
不可不察也
故經之以五事、校之以計、而索其情
一曰道、二曰天、三曰地、四曰將、五曰法
登録:
投稿 (Atom)